ひうい譚

「あなたのキスはdurational? それともpunctual?」

文系人間でも理系知識を知っておく意味

お久しぶり。ひういです。

さて、私の好きな女性の好きなタイプNo.1はその昔、眼鏡女子でした。この眼鏡というタイプは私の好きなタイプNo.1として、それはそれは長く君臨していました。例えるならば、遊戯王カードの「サンダーボルト」があれほどの長い間、禁止カードに指定されていたように。思い返せば、中学校の頃から眼鏡に魅力を感じていたような気がします。しかし、大学入学後からは、当時のNo.2であった「前髪」にNo.1の座を奪われ、以後、眼鏡はNo.2にとどまっているのです。

ただ、これだけ長い間魅了されているにもかかわらず、眼鏡をかけている女性の良さというものを私はなかなかうまく説明できずにいました。眼鏡女子の良さを語りたいのに語れなかったのです。

 

ただ、実は一度だけ、日常生活で「これは眼鏡女子の魅力と重なる部分があるぞ!!!」と、ビビビときた場面があったのですが、その場面を思い出せぬまま、大学生になってしまいました。

そして、最近、この「眼鏡女子」の魅力を説明するのに、私が忘れていたその場面を思い出したので、ここに記して記録として残したいと思います。

 

さて、唐突に時間を遡りまして、あれは私がまだ高校3年生だった頃の話です。

当時、私はまだアメリカにいて、高校では物理の授業を取っていました。物理の授業では様々な実験をしていました。その場面は、その数ある実験の中のひとつだったのです。

実験内容を覚えている範囲で記述します。まず、様々な機械が銅線で繋がれていて、回路になっています。繋がれているものは、電流をはかる電圧計と、あと銅線をぐるぐる巻きにしたコイル、確か直径が10cmくらい、とかだったと思います。正確には思い出せません。そして、棒磁石が机の上に用意されていました。

さて、この実験では、コイルの中に棒磁石を突っ込みますと、なんと電流が生まれる、というものでした。電池も何も使っていないのに、コイルに棒磁石を出し入れすると、電圧計の針が動いて、電流が生まれているのが分かったのです。しかもさらに面白いのは、電流が生まれるのは、コイルに棒磁石を出し入れしている時だけ、つまり動かしている時だけで、コイルの中で磁石を静止させたりすると、電流はなくなってしまいます。

この実験を見た時、私は「あっ!これは眼鏡女子の魅力を説明している!」と思ったのです。

素人の方には意味が分からないと思いますが、眼鏡女子の魅力というのは、眼鏡をかけている姿と、眼鏡をかけていない姿、その姿に生まれるギャップなのです。普段眼鏡をかけているが、水泳の時はコンタクトにするとか、普段眼鏡をかけていないが、家にいる時はつけているとか、そういうギャップによって良さがより引き立つのです。真の眼鏡女子というのは、このギャップがより一層大きいものなのです。もちろん、眼鏡をかけている姿とそうでない姿に良し悪しはありません。どちらも良いのですから。

つまり、コイルの中で棒磁石を動かして電流を生み出す、ということは、まさしく、眼鏡をかけたり外したりしてギャップを生み出す、ということに他ならないのです(?)

 

人間というのは物事をより効果的に、鮮明に、明瞭に、具体的に、抽象的に、etc. 伝えるために、たくさんの言葉が話せるようになっています。ただし、言葉の効果を最大限引き出すには、知識というものが不可欠です。そしてやはりその知識は多ければ多い方がいい。よっぽどの哲学者とかでない限り、知識が多すぎて死んでしまったりはしないので。今回私はこの実験の話を思い出せて本当によかった。理系の科目を取っていた経験があって本当に助かった。より多くの知識で言葉を紡いて、物事を形容することで、より人間らしくなれた気がします。これは素晴らしい。

本日のブログの表題への答えは「人間らしくあるために」でした。

 

ちなみにこの実験では物理の「電磁誘導」という単元で使われたものらしいです。これは理系の友達に教えてもらいました。友達にも感謝。電磁誘導がその単元でどのように使われたのかは全く覚えていない。