ひうい譚

「あなたのキスはdurational? それともpunctual?」

新しいコミュニティに入ることで自分の引き出しを再発見した

「残りわずかとなった2021年を惜しみながらさようなら。」と言ってから早180日弱経ちましてブログに帰ってきました。

みなさまお久しぶりです。

何か特別に「書かなければ!」と思ったわけではなく、久々に「書きたいな」思ったので更新します。これから更新頻度が上がっていくかもしれないし、また180日後の更新になるかもしれません。よろしくお願いします。

これだけの長い期間が空いてしまった時に必要なこと。それは近況報告である。(こいついつも近況報告してるな)

 

思えば前回ブログを更新したのは昨年の12月。これはまだ私が大阪に住んでおり、大学5年生という身分で生活していた時期であります。そこから考えると、今の生活は驚くほどに変化しております。何せ4月に就職し、社会人1年目として、今まで訪れたことのない地でお給料をもらいながら生活しているのです。それはそれは。

まずこのブログで就職活動について触れてきませんでしたので、急に就職したと言うと「就職した!?」と思われるかもしれませんが、普通にしれっと部活を引退し、しれっと休学してしれっと就活してしれっと卒論を書いてしれっと卒業し、しれっと就職していますのでよろしくお願いします。なんせ今年もう25の年ですからそら就職もするだろう。就職先は、、、「モビリティ業界」!!!(限界までぼかす)。現在は大阪ではないところで生活してまして、夏が本格化してきた頃にまた移動します(これも限界までぼかす)。ですのでそのつもりでお願いします。まだまだ学生の頃の思い出で書かないといけないことはたくさんあるのですが、とりあえず社会人でこんな感じでやっていきます。

ところで社会人になり、全く新しいコミュニティ「会社のひとたち」もこのブログを読むことになる(たぶん)と思うので改めてここで自己紹介します。というか自己紹介はブログのホームで最下部に移動して「プロフィール」をタップすれば読めるのですが、一応入社後初めての記事ですので本文でもやっておきます。

ブログ執筆者はひうい。2022年4月から社会人になった元帰国子女元オタク現社会人によるブログ。 奈良の病院で生まれ、幼稚園の半分を大阪で、半分を広島で過ごし、小1から小4までは大阪で、小4から中2までは名古屋で、中2から高校卒業まではアメリカ合衆国で暮らし、帰国後はあの超有名国立大学の外国語学部で英語を専攻。一応専攻は言語学・英語史。卓球歴1年、吹奏楽歴6年、アメフト歴1年。その他ちょっとだけ陸上、ちょっとだけ水泳、アニメ、遊戯王、読書、、、。

ちなみに本ブログタイトルの読み方は「ひういたん」です。よろしくお願いします。

また、ブログの誤字脱字を発見されましたら逐一報告願います。助かります。

 

さて、ここまでがいわゆる "まくら" でありまして、こっからが本題、本文です。

今回は「全く新しいコミュニティの人と触れ合うことで自分の忘れていた引き出しを再発見した」という体験について話します。

人にはそれぞれ話の「引き出し」というものがあると思います。今回の記事で言う引き出しとは、「面白い話」とか「怖い話」とかそういうジャンルのものではなくて、「アニメの話」「アイドルの話」「ゲームの話」「ゴルフの話」など、話の内容によって分けられた引き出しというものを意味します。そして人の中のこの引き出しの、数や内容は、どんな人生を生きてきたかによって全く異なります。たくさんの引き出しがある人もいれば、数は少ないけれども無限の奥行のある引き出しを持っている人もいます。そして、基本的にこの引き出しは、年を取るにつれて増える一方です。しかし、なかなか開けない引き出しについては、だんだんと引き出しの中身が曖昧になったり、その引き出しの存在自体を忘れてしまったりします。ただ、私は今回就職し、全く新しい人々と触れ合うことで、存在を忘れかけていた引き出しを思い出し、開けることに成功したのです。

少し時を遡りますが、私は大学時代、「アメフト」の引き出しを多用しておりました。両親がアメフト部出身で、さらに中高をアメリカで過ごした自分にとってアメフトは人生で一番深く触れ合ったスポーツとも言えます。アメリカ滞在時の熱をそのままに、大学でアメフト部に入部した私は、それはそれはアメフトについて多くを語っていました。アメフト界の最高峰はNFLでして、私はアメリカでしょっちゅうテレビでNFLを見てましたから、引き出しからネタを出しては仕入れ出しては仕入れでした。Paytonのオマハがどうとか、ワシントンのDLだけはいいだとか、プレスコットの年収は過大評価じゃないかとか、ついにFitzpatrickが引退したとか、地元のOSUのQBたちはNFLでなかなか振るわないとか、Bengals最高!とかMahomesやばすぎ!とかBrady引退しろ!とかとか、、、。それはそれは盛り上がりました。アメフトの引き出しは学生時代に酷使していたのです。

しかし、さらに遡ってアメリカの高校時代、逆にアメフト引き出しは鳴りを潜めていました。その時は、逆に、「アニメ」「ニコニコ動画」「声優」といった引き出しが大活躍していたのです。いやwwwなんせあの時期はニコニコ動画がマジで最盛期だったもんなwwww毎日現地の高校から帰ってきたらニコ動のランキング確認してたわwww←マジでニコ厨だったwwwいまYouTubeで活動してるゲーム実況者とか歌い手の新作があがってないか毎日チェックしてたしアニメのMADとか東方のMADとかひとりで歌えるくらいみてたwwwww←キモイwwwwwていうか境界の彼方の作画やばすぎて和露単語wwww小倉唯がOPED歌ってるアニメってハズレないよなwwwwwまれいたその写真集買ったったwwww茅原実里は歌唱力がすごい、これはガチ。(←きいてないww)あとそれでも町は廻ってるの2期ねえのかよずっと待ってるんだがwwwwwキルミーベイベーwwwwwどしたのわさわさwwwwwとりあえずシュタゲみとけってwwwwwwwコポォwwww(オタク特有の早口)

調子に乗って地獄みたいな文章を書いてしまいましたが、これからも分かるように(?)高校時代はアメフトの引き出しが静かに生成されつつ、オタクの引き出しの使用頻度が異常だったのです。

 

そして現在、私がよく使っている引き出し、それは「車」です。

なぜなら会社の人が車好きだからです。そしてこの引き出しは、入社してから作成されたものではなく、実は自分の中にあったのに、なかなか開けられずにいた、ほったらかしてあった引き出しなのです。

私は子供の頃それなりに車が好きで、トミカを集めたり、頭文字Dを見たりしていました。だからそれなりに車の車種は分かるし、メーカーも分かります。なんとなくDOHCとか、VTECとか、ATTESA E-TSといった単語も分かります。でもこの引き出しは、中高大の普段のコミュニケーションで使われてきませんでした。なぜなら周りがあまり話題にしなかったから、もしくはまわりの人がその引き出しを持っていなかったからです。

ひとつこの「まわりがこの引き出しをもっていない」ということを実感したエピソードとして、大学の時に男たちと行った淡路島旅行があります。当時、部活動が一段落した私たちは、部活の男何人かでレンタカーをして淡路島に日帰りでBBQをしに行きました。そして、淡路島をドライブしていると、様々なスポーツカーに出会います。車に乗っている友達が「あの車かっこいいな!」ということを言うのですが、私はそれに対して「いやあれは日産のフェアレディZ34やな」「そっちはホンダのS2000」「あっちのちっこいのはスズキのカプチーノやで」「いまのでっかいのがスカイラインR34」「すれ違ったひっくい車はNSX!」といった感じでこたえていました。しかしこれをきいた友達はこういうのです。

「ひういって車詳しいな。さすがモビリティ業界いくだけあるわ。」

いやええ~~~~~日本の全男児は車を通ってきたのじゃないんか~~~~俺はそんなに車好きでもない人間なのに~~~これくらいが最低みんなも知っている知識かと思っていたのにみんなが必ずしも通る道ではないんだな~~~ふつうにみんなAE86とかRX-7とかシビックとか絶対知ってる義務教育かと思っていた~~~~わ~~~~

と私は思いました。皆車を知っているわけではない。そして自分は相対的にどちらかと言えば車好きだったんですね。

 

こんなエピソードがありますから、やはり周りに同じ引き出しがないと開かない引き出しというのはあるものなのですね。今の現状をみてみてください。本当に周囲の人間は車好きが多い。しかも天才とアホのハイブリッドしかいないので「ひういさん車買わないんすか?」「ジムニーどうすかね?」「シビックどうすかね?」「RX-8安いっすよ」「ローンって、実質タダなんですよ」「VTECンバアアア」みたいな人しかいません。この人たちが、私の中にあった、忘れかけていた引き出しを開けてくれたのです。

そして今はこの引き出しでしゃべっている時がとても心地良いものです。もちろん、大学の友達と会う時にはアメフトで気持ち良くなり、高校の友達と会う時にはアニメ語録で気持ち良くなります。

 

こんな感じで、これからもいろいろなコミュニティに触れてみて、今まで忘れかけていた、風化しかけの引き出しを開けてもらって、気持ち良くなる瞬間を見つけていきたいと、こう思います。